骨盤臓器脱に対する経膣メッシュ手術
TVM(Tension-free vaginal mesh)手術について
TVM手術は子宮を摘出することなく再発率は数%という優れた方法です。しかし術後の性交渉に不都合を来たす患者様がおられますので、今後性交渉を望まれる場合には仙骨固定術をお勧めしております。
方法:膀胱と子宮の間および直腸と子宮の間に、メッシュを挿入して緩んだ骨盤底筋群を補強します。この方法であれば子宮を摘出せずに骨盤の緩んだ筋肉を補強することができます。
膀胱と子宮の間にメッシュを入れます:水色
直腸と子宮の間にメッシュを入れます:水色
手術時間は1時間30分程度です。また手術後5~7日で退院可能です。メッシュをハンモック状に挿入しますが、メッシュの足を固定せず緩やかにおいてくるため、術後3か月程度、重いものを持たない、気張らないなど腹圧がかかりすぎないよう気を付けて生活していただく必要があります。また、術後メッシュ露出(腟からメッシュが顔を出す)の合併症があり、追加の処置が必要となる場合もあります。