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お知らせ 一覧
- 加藤佑樹 前市立輪島病院泌尿器科医長の、日本人高齢前立腺肥大症患者における経尿道的前立腺吊り上げ術の有効性を前向きに検証した論文が、International Journal of Urologyに掲載されました!!
- 中川竜之介大学院生の論文がTop Downloaded Articleに選ばれました.
- 加納洋特任助教の論文がBiomedicinesに掲載されました.
- 中川竜之介大学院生の論文がPhotodiagnosis and Photodynamic Therapyに掲載されました.
- 八重樫助教の、進行泌尿器癌患者におけるプロカルシトニン(PCT)の有用性を前向き検証した論文が、BMJ Supportive & Palliative Care誌に掲載されました!
中川竜之介大学院生の論文がPhotodiagnosis and Photodynamic Therapyに掲載されました.
研究
2024.02.28
我々は以前に、PDD-TURBTを行う際に使用する内視鏡機器によって診断の感度・特異度が異なることを報告しました(Photodyn Ther. 2022 Mar;37:102628).
今回は手術成績や術後の予後について調査を行いました.PDD-TURBTの際に使用した内視鏡機器(A or S)で群分けを行なったところ、S群で有意にCISの検出率が高いことがわかりました(p < 0.01).また無再発生存期間 (HR 0.63, p = 0.15)及び術後の再発頻度(4.92 vs. 3.66 per 10,000 person-days, p = 0.08)については有意差はなかったものの、共にS群で良好な傾向にあることがわかりました.
手術手技は両群で同じであるにも関わらず上記のような結果になったのは、赤色発光の見え方が内視鏡によって異なり、これに伴う腫瘍切除のクオリティの差が一因となっていると考察します.また今回の研究ではS群で良好な手術視野を得ることができ、その結果CISの検出率が向上され、適切なBCG治療を受けることができたのも予後に少なからず影響を与えている可能性が示唆されます.
今回の研究から、PDD-TURBTを行う際、質の高い治療を患者さんへ届けるには使用する内視鏡機器も重要な要素の1つであることがわかりました.