中川竜之介大学院生の基礎研究がNeoplasiaに掲載されました!
研究
2024.12.19
今回は膀胱癌と腫瘍関連マクロファージ(TAM)の相互作用について研究を行いました。
TAMは膀胱癌からのシグナルによりM2様マクロファージへと分極化し、ケモカインの1種であるCCL20を著明に分泌します。
分泌されたCCL20は膀胱癌のCCR6に作用することで遊走能及び浸潤能が促進することが分かりました。マウス実験でも同様の現象を確認しており、TAM由来のCCL20は膀胱癌の転移能に深く関与していることが示されました。
さらに、TAMのM2様マクロファージへの分極化には膀胱癌由来のCXCL1が一部関与していることも発見しました。
これらの知見は膀胱癌とTAMの相互作用について理解を深めるものであり、今後の癌治療の発展につながると考えております。